鶴田
助太郎、作次郎という両名が、永禄二年(一五五九年)大口市の郡山八幡神社の改築工事に駆り出された際、焼酎を一度も飲ませてくれなかった恨みを、棟木札に次のように落書きしています。
其時座主ハ大キナこすでをちやりて
一度も焼酎ヲ 不被下侯
何共めいわくな事哉
この内容から、この時代もう焼酎は愛飲されていた事がうかがえ、また、焼酎という文字が初めて使われた最古の文献と言えます。
今回は、その鹿児島で愛され続けてきた焼酎、それも本格焼酎に的を絞っての特集です。現在、鹿児島には、58市町村に蔵元があり、六百を超す銘柄があるといわれています。
鹿児島の焼酎をもっと知りたい!!
本格焼酎の不思議な効能!
鹿児島の気候風土や恵まれた原料、銘水で作られる蒸留酒本格焼酎は、最近の健康志向を背景に、その良さが認められ、広がりをみせています。
人気TV番組、みのもんたの「おもいッきりテレビ」でも、本格焼酎の効能を取り上げ絶賛しました。
それによると本格焼酎は、心筋梗塞や脳梗塞、虚血性心疾患のような血栓性の疾患を予防してくれると言うのです。
今評判の赤ワインなどに含まれるポリフェノ−ルは、血栓を作りにくくする効果がありますが、本格焼酎はすでにできた血栓を溶かす働きが強いとの事です。
又、嬉しい事に、わずか30mlで充分な効果があり、料理に使ってアルコ−ル分を飛ばしても、効果は変わらないそうです。
須見洋行教授(倉敷芸術科学大学)は、講演会で次のような研究結果を報告されています。
「血栓溶解酵素の活性を調べる実験は、アルコ−ル量で、30〜60mlの酒類を約25人のグル−プに飲んでもらい酵素の活性を調べるという方法で取るが、実験の結果酒を飲まない時の活性が500、日本酒やワイン、ビ−ルなどを飲んだ時の活性が500〜800だったのに対し、本格焼酎を飲んだ時の活性は、1,200と抜きんでて高い結果がでております。
現在、血栓症が一番多く発生する時間帯が朝で、深夜から早朝にかけて発生し、午前10時前後に死亡するというケ−スが数多く報告されています。
午前10時は魔の時間と言われるゆえんです。
特に危ないのが、仕事始めになる月曜日の午前10時で、この時間に働き盛りの男性が倒れるケ−スが多い。
これを防ぐためには、日曜日の夜に血栓症の予防になる食物を摂取することが最も効果的だとされています。
つまり、日曜日の夜に焼酎を晩酌で飲むことが、血栓症で倒れるのを予防する、最も効果的な手段だということになります。」
このように、焼酎は血栓症予防のために最適だが、飲み過ぎは逆効果となるので注意をと須見教授は概略話されています。
焼酎は楽しく、おいしく飲みたい!
味噌なめて晩飲む 焼酎に毒はなし 煤け嬶に酌をさせつつ
現在各焼酎企業は、品質の安定・向上に努めています。
焼酎は、食中酒としても飲める蒸留酒です。
おおくの銘柄から、自分の口に合う焼酎を選び日本古来からある豆腐、納豆やキビナゴ等を肴にして、大いに楽しみたいものです。
又、幅広い飲み方を試すのも一興です。
焼酎のたしなみ方の一つにお湯割りがあります。
25度の焼酎を「焼酎六、湯四」で作るとアルコ−ル分が清酒とほぼ同じ15度になりこれが主流になっています。
しかし、どのお好みの割合でも焼酎は香味が崩れないのが良い所です。
焼酎を美味しく飲むには、まず焼酎を水で薄め、味を確かめた後、黒ヂョカの直火で人肌程度に燗をします。
また前日に水と割っておくと、味がまろやかになります。
この時、割り水に水道水を使うと、カルキの臭いと味が焼酎をまずくする場合がありますので、水道水は避けたほうが、無難なようです。
氷を入れてロックで飲むと、香りが弱くなるので、臭いが気になると言う方にはお進めです。
又、お気に入りの自分だけの、酒器があれば尚一層趣がそなわります。
ページの先頭へ
[ 前頁 ] [ 次頁 ]
|